なぜ骨盤は歪むのか
2023/10/04
こんにちは!
鈴木トリートメント整体院です。
今回は骨盤はなぜ歪むのかについて解説させていただきます。
【骨盤の構造】
骨盤が歪みやすい理由の前に、骨盤の構造について解説します。
写真を見ながら読んでいただくとわかりやすいと思います。
背骨をそのまま下へと辿っていくと、まず「仙骨」という骨があり、仙骨は背骨の土台となっています。
そして仙骨の下に「尾骨」、仙骨の左右に「腸骨」があります。
中央にある仙骨と左右にある腸骨をつなぐ関節を「仙腸関節」といい、上半身と下半身を結びつけています。
上半身と下半身の接点はこの仙腸関節のみです。
仙腸関節がこの後とても重要になるので覚えておいてください。
他に、座る時に座面に当たる骨である「坐骨」や「恥骨」などがあり、それらをまとめて「骨盤」といいます。
骨盤は上半身にある頭や内臓、筋肉や骨などの重さを支えているため、安定感があり頑丈そうと思うかもしれませんが、骨盤にある「仙腸関節」は上半身と下半身をつなぐ唯一の関節にもかかわらず、とても不安定でズレやすいのです。
その理由は仙腸関節の構造にあります。
次は骨盤が歪みやすい理由を解説していきます。
【骨盤が歪みやすい理由】
私たちが体を曲げたり回したりすることができるのは、関節のおかげです。
ほとんどの関節は片方の骨のでっぱりと、もう片方の骨のくぼみがかみ合う構造となっており、凹凸がはまることで「動き」と「安定感」を生んでいます。
ただし先ほど出てきた仙腸関節には、でっぱりもくぼみもなく、平らな面同士がぴったりとくっついたような構造になっています。
こうした関節を「平面関節」といい、中でも仙腸関節など可動域が小さいものは「半関節」と呼ばれることもあります。
平面関節である仙腸関節には大きな特徴がふたつあります。
ひとつ目は凹凸が組み合わさった関節のように「回す」「ねじる」などの動かし方ができないこと。
そしてふたつ目が「ズレやすい」ということです。
ここで質問です。
重たいダンボール箱を持つ時、皆さんはどのように持ちますか?
おそらくほとんどの人が箱の側面に手のひらを当て、底に指をかける持ち方をすると思います。
これは骨の凹凸がかみ合う関節に近い状態です。
手のひらと指でつくったくぼみに箱の角をはめ込むように支えることで箱は安定し、重さにも耐えることができます。
もったまま歩いても落とす心配はほとんどありません。
では指を曲げずに、側面に当てた手だけで箱を持ったらどうでしょうか?
横方向からしか支えていないので、箱は不安定です。
そのまま歩き回ればバランスを崩して前後にずれて傾いたり、下へずり落ちていったりすることもあるでしょう。
仙腸関節の構造は、まさに手のひらだけで挟みこむようにしてダンボール箱を持った時のようなものなのです。
上半身の重さを支える関節にもかかわらずとても不安定な構造をしているため、普段の生活での姿勢や体の使い方によってズレやすいのです。
そして骨盤が歪むと全身に様々な影響が起こるのです。
【骨盤が歪むと起こること】
最初の方で説明しました通り骨盤にある仙骨という骨は背骨の下にあり、建物に例えると仙骨という土台の上に背骨という建物が乗っているような状態になっています。
斜めの土台にまっすぐ建物を建てようとしても建たないですよね?
私たちの体は建物とは違い自分でバランスを取ることができるため、土台部分である骨盤が歪むと上に乗っている建物である背骨、首の骨を歪ませてバランスを取ろうとします。
するとどうなるでしょうか?
骨盤や背骨、首の骨の間には「神経」が通っており、それが全身に向かって伸びています。
なので骨が歪むと間を通る神経を圧迫してしまうのです。
水の通ったビニールホースを踏みつけてしまうのと同じような状態ですね。
神経を圧迫してしまうと、その神経が伸びていく先に痛みや痺れの症状が出ることになります。
わかりやすい例として、坐骨神経痛があります。
骨盤が歪んだ結果、骨盤の間を通る坐骨神経を刺激してしまい、腰、おしり、足などの坐骨神経沿いに痛みや痺れの症状が出ます。
骨盤がズレることによって起こることはそれだけではありません。
先ほどお伝えしたように私たちはバランスをとっているので、骨盤が歪むと背骨や首の骨を歪ませてバランスをとります。
そのバランスをとるために負荷をかけているのは筋肉です。
右足に体重をかけて、休めの姿勢で立ってみてください。
右側の骨盤が上がり、左側の骨盤は下がります。
すると肩の高さは反対に、右が下がって左が上がる状態となります。
この斜めに傾いた肩に対して頭をまっすぐにしてしまうとどうなりますか?
目線は傾いた肩と平行になるので頭は傾き、見たものが斜めになってしまうはずです。
これではものがまっすぐに見えず都合が悪いため、私たちの体は無意識のうちに目線を地面に対して平行にしようとします。
肩は右が下がり左が上がっているので、左肩の筋肉を使って頭を引っ張るわけです。
これが長時間続くと、左肩の肩こりとなります。
筋肉は骨についているので、筋肉のこりや痛みにも骨の歪みが関係しています。
他にも頭痛、めまい、腰痛、ヘルニア、四十肩・五十肩、手足のしびれなど、多くの症状が骨盤の歪みから説明することができます。
骨盤が歪むと、他の部位にも歪みを作ってバランスを取ろうとする結果、様々な症状が起こってしまうのです。
【まとめ】
「痛み」とは体からの「ここが悪いよ!」というサインです。
マッサージでとりあえず痛みを和らげる、薬で痛みを抑えるというのは体からのサインを止めてしまっているのと同じことであり、痛みを引き起こしている体の異常はそのままです。
最も大事なのは痛みの「原因」を治すことです。
そしてその原因の多くが「骨盤の歪み」にあるのです。
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